中国は、フィリピンの
テオドロ国防相
が両国関係を損なう発言をしたとして、同氏に制裁を科した。
領有権争いを巡ってすでに緊張している関係をさらに悪化させたと主張している。
中国外務省は11日の声明で、同氏と家族に対して中国本土および香港、マカオに入ることを禁止すると発表した。
また、中国国内の組織や個人が、同氏や配偶者、子どもと関与することも禁止する。
同氏は、中国政府による制裁が判明しているフィリピン当局者の中では最高位にある。
今回の制裁は、フィリピンが台湾との関係緊密化を示唆し、海洋境界を巡る協議を日本と始める中で発動された。
中国の措置に対し、テオドロ氏は12日、制裁を科すことは
中国政府の権利
だとしつつも、屈しない姿勢を示した。
同氏は「彼らのまやかしに対して真実を語る者へ、彼らが下す常とう手段だ」と指摘している。
「私はただ自分の職務を果たし、彼らがフィリピンやわれわれの海域でも働いている悪行に直面しても、わが国の立場を堅持するだけだ」と述べた。
ただ、中国政府は、どの発言が制裁を招いたかを明言していないが、数週間にわたる舌戦を締めくくるものとなった。
テオドロ氏は先月末にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、イラン戦争に伴う物価高騰に乗じた中国の肥料や燃料の供給提案を「狡猾だとし、善意の支援を装っていると中国政府を非難した。
中国外務省の
毛寧報道官
は先週、テオドロ氏は「中国を中傷することで知られている」と反論した。
同報道官は北京での2日の定例記者会見で「フィリピン側は自問する必要がある。彼のような人物が好き勝手にすることを許されるなら、中国はどうやってフィリピンへの物資や援助を提供し続けられるのか。
誰がその代償を払うべきなのか」と批判した。
また、シャングリラ会合の合間に行われたブルームバーグのインタビューで、テオドロ氏は、台湾との関係緊密化に加え、中国の「非道な計画」の抑止を目指す国々との軍事連携強化を模索していると述べた。
フィリピン政府と日本政府は台湾東方海域を対象とする海洋境界を巡る協議を発表し、中国の対抗措置に拍車をかけている。
テオドロ氏は昨年の会合でも同様の論調を展開。戦略的航路であり紛争の火種でもある南シナ海の領有権問題について、中国政府への不信感が「解決の最大の障壁だ」と指摘していた。
マルコス大統領が5月、地理的に近い台湾を巡るいかなる紛争にも巻き込まれる可能性が高いと警告したことも、中国のさらなる怒りを買った。
台湾問題を核心的利益と位置づける中国は、台湾の外交的孤立化を画策してきた。
先週も、台湾を訪問したニュージーランドの国会議員らに入国禁止措置を科した。
テオドロ氏への制裁は、従来の対応を踏襲したものだ。
中国は昨年、フィリピンの元上院議員に対し、中国に関する不適切な行為を非難した上で、同様の渡航制限を科した。
現在、労働雇用相を務めるトレンティーノ氏は、中国の行為を「名誉の印」と呼んだ。
フィリピン外務省は11日、制裁は中国の権利としつつも、「2国間関係をさらに複雑にする非友好的な行為」との見方を示した。
同省は声明で、「このような措置は、相互信頼や建設的な関係の構築に逆行するものだ」とした。
ひとこと
そもそも、大国らしからぬこうした発言の自由を力で押さえつける行為は中国政府の焦りを示す兆候だろう。
posted by まねきねこ at 22:27
| 愛知 ☁
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