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2026年06月13日

AIで経済不均衡が拡大、低格付け債などで損失増加の可能性を懸念

 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、人工知能(AI)への巨額投資によって経済の勝ち組と負け組の差が広がり、信用力の低い借り手が影響を受ける可能性があるとして、「信用損失サイクルが始まっている」と警告した。
 ピムコ
   リチャード・クラリダ氏
らは、最新の年次長期見通しリポートで、「デフォルトサイクルが再び顕在化している。
 レバレッジドローンやプライベート・ダイレクトレンディングなど、信用力の低い債権では損失が大幅に増加すると予想している」と述べた。
 リポートでは「借り手が新たな借り入れによって既存債務を返済できる満期延長や
   ペイメント・イン・カインド(PIK)型の資金調達
が増えている」とも指摘し、こうした傾向は「より本格的なデフォルト増加局面が進行しつつあることを示しており、投資家は、以前のような急速な回復が、同じような確実性で繰り返されると期待すべきではない」と述べた。
 ピムコは、運用資産が2兆3000億ドル(約369兆円)あり、今後5年間でAIインフラ整備が経済の行方をより不確実なものにする一方、財務基盤の弱い借り手、負債の多い借り手をより厳しい状況に追い込む可能性があると指摘した。
 高格付け社債のクレジットスプレッドは、過去約30年で最低水準近辺にある。最近の世界的な債券売りにもかかわらず、利回り上昇が投資家を引き付け、リスクの高い債券の需要も底堅く推移している。
 ピムコでは、こうした状況は「長期的な不確実性の高まり」と矛盾していると指摘し、「私たちはこれを強さではなく市場の油断と解釈している」と続けた。
 ピムコは、AIブームの影響の一つとして、
   賃金上昇圧力の低下
   生産性向上
があり得るとの見方を示した。
 これが「強力なディスインフレ要因」になる一方で、「地政学的ショックやサプライチェーン再編が物価上昇圧力をもたらす可能性が高い」としている。
 こうした環境により、ピムコは「今後5年間、中銀はインフレ期待を安定させるために必要なあらゆる措置を講じる。
 そのため国債は利息収入に加え、将来の景気後退局面では値上がり益を得られる可能性を提供する」と予想した。
   
    
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米家計純資産が不動産は上昇するの株安が響き1−3月の伸びは1年ぶり低水準

 米連邦準備制度理事会(FRB)が11日に発表した米家計の純資産は1−3月(第1四半期)に増加したものの、伸びは1年ぶりの低水準にとどまった。
 不動産やその他資産の価値上昇が株式保有額の減少を補った。
 資料によると、家計純資産は前四半期から1131億ドル増加して
   183兆ドル
となった。
 株式保有額が1兆8000億ドル減少した一方、不動産保有額は8000億ドル余り増加した。
 トランプ大統領が始めたイラン戦争に伴うホルムズ海峡の原油や天然ガスの流通が遮断された結果、ガソリン価格の高騰等エネルギーの上昇に伴うインフレが加速したことにより
   物流コスト
が急上昇するなどで企業の業績悪化が懸念され、S&P500種株価指数は3月に大幅安となった。
 その後、株価は上昇に転じたものの、生活費の上昇は依然として消費者と政策当局の双方にとって重要な懸念事項となっている。
  
    
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ECBは戦争の経済への影響続けば7月追加の利上げ

 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの
   ナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁
は12日、中東での戦争による経済への影響が続く場合、ECBは来月の会合で、2会合連続となる利上げを行う用意があるとの認識を示した。
 ナーゲル氏は電子メールでのコメントで、イラン戦争の影響は無視できないほど大きくなっており、たとえ情勢が急速に落ち着いたとしても、ECBが11日に決定した中銀預金金利の引き上げは必要だったと説明した。
 エネルギー価格の上昇が他の財・サービスの価格にも波及し、コアインフレ率を押し上げていると指摘した。
 また、「政策委員会は7月に次回会合を控えている」とした上で、「あらゆる選択肢を維持しており、必要であれば再び対応する用意がある。
 データに基づき、会合ごとに判断するという現在のアプローチは引き続き適切だ」と述べた。
 ECBは11日の政策委員会会合で、2023年以来となる利上げを決定した。
 イラン戦争に起因するインフレに対応した最初の主要中銀となった。
 欧州では戦争の影響が鮮明になりつつある。
 5月の消費者物価上昇率は3%超に達し、企業活動も低迷している。
 ナーゲル氏は、物価見通しが「さらに悪化した」と述べ、エネルギー価格上昇によるショックは「強く、持続的」だとの見方を示した。
 その上で、「だからこそ、単に『見過ごす』ことはできない」とし、「たとえ情勢が速やかに改善したとしても、今回の金利措置は必要だっただろう」と語った。

 
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2026年06月12日

来週のG7首脳会議前後めどに米国とイランが合意の可能性

 米国とイランは、15−17日、フランス・アルプス地方のエビアンで
   主要7カ国(G7)首脳会議
が開催されるのを前に、ホルムズ海峡の再開に向けた合意の締結に近づいていると、この事情に詳しいたG7当局者らがメディアの取材で匿名を条件に明かした。 
 近隣のスイス・ジュネーブが署名式の開催地候補として浮上しており、早ければ14日にも実施される可能性があるという。
 G7当局者によると、イランの高官が11日夜、合意成立の可能性が高いことを示唆したという。
 また、別のG7当局者は、最終合意ではなく、
   覚書(MOU)
の形になる可能性が高いと述べた。
 ただし、この当局者は、戦争開始以来、イランと米国の
   意思疎通は滞りがち
だとして、イランが署名式に応じる用意があるかどうか、まだ確認していないとしている。
 別のG7当局者も、これまでも外交交渉の進展が実際の合意に結び付かなかった例があるとしたうえで、米国とイランが合意締結に近づいている兆候があると認めた。
 イラン外務省の報道官は「この問題については、まだ結論に達していない」と述べつつ、戦争の終結に向け進展があったことも示唆した。
 この問題について説明を受けた別の外交関係者によると、イランの交渉団は合意内容に同意したというものだが、主要な外交・軍事政策について最終決定権を持つ最高指導者
   モジタバ・ハメネイ師
が承認したかどうかは不明なままだ。
 同師は、2月下旬に米国とイスラエルによる対イラン攻撃で要人等がミサイル攻撃で爆殺された会議室にいたとも言われており、それ以降、身を隠している。
 トランプ米大統領が11日、イランへの空爆を直前に中止したと明らかにしたことを受け、原油価格は下落し、株価は上昇している。
 トランプ氏は同日、米国とイランが停戦を60日間延長することや、イランによるホルムズ海峡の再開、米国によるイラン港湾封鎖の解除を含む合意がほぼ成立したと改めて主張していた。
   
  
ひとこと
 米国とイランとの間の核問題の協議の途中に、協議内容を確認しているイラン要因を狙ってミサイル攻撃で爆殺して始まったイラン戦争で、イランの体制が一気に崩壊するといった見方をしていたが、ベネズエラの成功体験が仇となってトランプが思い描く状況にはなっておらず、長期に戦闘が継続してしまっている。
 戦費負担も大きく、特にイスラエルにとっては停戦となった場合には大きな経済的ダメージが表面化しかねない。

   
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  中国は、フィリピンの
   テオドロ国防相
が両国関係を損なう発言をしたとして、同氏に制裁を科した。
 領有権争いを巡ってすでに緊張している関係をさらに悪化させたと主張している。
 中国外務省は11日の声明で、同氏と家族に対して中国本土および香港、マカオに入ることを禁止すると発表した。
 また、中国国内の組織や個人が、同氏や配偶者、子どもと関与することも禁止する。
 同氏は、中国政府による制裁が判明しているフィリピン当局者の中では最高位にある。
 今回の制裁は、フィリピンが台湾との関係緊密化を示唆し、海洋境界を巡る協議を日本と始める中で発動された。
 中国の措置に対し、テオドロ氏は12日、制裁を科すことは
   中国政府の権利
だとしつつも、屈しない姿勢を示した。
 同氏は「彼らのまやかしに対して真実を語る者へ、彼らが下す常とう手段だ」と指摘している。
 「私はただ自分の職務を果たし、彼らがフィリピンやわれわれの海域でも働いている悪行に直面しても、わが国の立場を堅持するだけだ」と述べた。
 ただ、中国政府は、どの発言が制裁を招いたかを明言していないが、数週間にわたる舌戦を締めくくるものとなった。
 テオドロ氏は先月末にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、イラン戦争に伴う物価高騰に乗じた中国の肥料や燃料の供給提案を「狡猾だとし、善意の支援を装っていると中国政府を非難した。
 中国外務省の
   毛寧報道官
は先週、テオドロ氏は「中国を中傷することで知られている」と反論した。
 同報道官は北京での2日の定例記者会見で「フィリピン側は自問する必要がある。彼のような人物が好き勝手にすることを許されるなら、中国はどうやってフィリピンへの物資や援助を提供し続けられるのか。
 誰がその代償を払うべきなのか」と批判した。
 また、シャングリラ会合の合間に行われたブルームバーグのインタビューで、テオドロ氏は、台湾との関係緊密化に加え、中国の「非道な計画」の抑止を目指す国々との軍事連携強化を模索していると述べた。
 フィリピン政府と日本政府は台湾東方海域を対象とする海洋境界を巡る協議を発表し、中国の対抗措置に拍車をかけている。
 テオドロ氏は昨年の会合でも同様の論調を展開。戦略的航路であり紛争の火種でもある南シナ海の領有権問題について、中国政府への不信感が「解決の最大の障壁だ」と指摘していた。
 マルコス大統領が5月、地理的に近い台湾を巡るいかなる紛争にも巻き込まれる可能性が高いと警告したことも、中国のさらなる怒りを買った。
 台湾問題を核心的利益と位置づける中国は、台湾の外交的孤立化を画策してきた。
 先週も、台湾を訪問したニュージーランドの国会議員らに入国禁止措置を科した。
 テオドロ氏への制裁は、従来の対応を踏襲したものだ。
 中国は昨年、フィリピンの元上院議員に対し、中国に関する不適切な行為を非難した上で、同様の渡航制限を科した。
 現在、労働雇用相を務めるトレンティーノ氏は、中国の行為を「名誉の印」と呼んだ。
 フィリピン外務省は11日、制裁は中国の権利としつつも、「2国間関係をさらに複雑にする非友好的な行為」との見方を示した。
 同省は声明で、「このような措置は、相互信頼や建設的な関係の構築に逆行するものだ」とした。
   
  
ひとこと
 そもそも、大国らしからぬこうした発言の自由を力で押さえつける行為は中国政府の焦りを示す兆候だろう。
   
   
posted by まねきねこ at 22:27 | 愛知 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イラン戦争に伴うエネルギー価格上昇によるショックが経済全体に「広がりつつある」

  欧州中央銀行(ECB)の
   ラガルド総裁
は11日、イラン戦争に伴うエネルギー価格上昇によるショックが経済全体に「広がりつつある」と警告した。

    
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BASF ドイツの多国籍企業であり、世界最大の化学メーカー

BASF SE 旧社名 Badische Anilin- & Soda-Fabrik(ドイツ語で「バーデン・アニリン・ソーダ工場」の略)の頭文字をとったもの。
 ドイツの多国籍企業であり、世界最大の化学メーカーである。
 本社はドイツのルートヴィヒスハーフェンにある。
 BASFは80カ国以上に子会社と合弁会社を持ち、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、南北アメリカ、アフリカに6つの統合生産拠点と390の生産拠点を展開している。
 190カ国以上の顧客を持ち、幅広い産業に製品を供給している。
 BASFは、その規模と世界的な存在感にもかかわらず、1990年代にBASFブランドの家電製品の製造・販売を中止して以来、比較的世間の注目を集めていない。
 同社は1865年に染料メーカーとして創業した。
 フリッツ・ハーバーは、従業員の一人であった
と共同で、1912年までに
   ハーバー・ボッシュ法
を発明した。
 その後、同社は急速に成長を遂げた。
 1925年、同社は他の複数のドイツ化学企業と合併し、化学コングロマリットである
となった。
 IGファルベンは、ナチス・ドイツ経済において重要な役割を果たすことになる。
 ナチス時代には強制労働や奴隷労働を大規模に利用し、ホロコーストで使用された悪名高い化学兵器
   ツィクロンB
を製造した。
 IGファルベンは1945年に連合国によって解体された。
 BASFは1952年にIGファルベンの残存資産から再建された。
 ドイツの経済奇跡の一翼を担い、その後大きく成長を遂げた。
 しかし、環境面での実績の悪さから、近年批判を受けている。
 2019年末時点で、BASFの従業員数は117,628人で、うち54,000人以上がドイツ国内に勤務している。
 2019年の売上高は593億ユーロ、特別項目控除前の営業利益は約45億ユーロであった。
 1990年から2005年にかけて、BASFはアジア地域に56億ユーロを投資した。
 具体的には、中国の南京、上海、湛江近郊、そしてインドのマンガロールに拠点を構えている。
 BASFはフランクフルト証券取引所、ロンドン証券取引所、チューリッヒ証券取引所に上場している。
 同社は2007年9月にニューヨーク証券取引所からADR(米国預託証券)の上場を廃止した。
 同社はユーロ・ストックス50株価指数の構成銘柄である。
    
 製品 化学品、プラスチック、高機能化学品、触媒、塗料、農業技術、原油・天然ガス探査・生産
 売上高 689億ユーロ(2023年)
 営業利益 22億4000万ユーロ(2023年)
 純利益 2億2500万ユーロ(2023年)
 総資産 774億ユーロ(2023年)
 自己資本 366億ユーロ(2023年)
 従業員数 111,991人(2023年末)
    
◯子会社
   Wintershall
   Nunhems
   TrinamiX
   Cognis
   BTC Europe
   Chemster
   Siegfried PharmaChemikalien Minden
   Verenium Corporation
   Isobionics
   Succinity
   Pinturas Thermicas del Norte 
   
 BASFは1865年4月6日、
   フリードリヒ・エンゲルホルン
によってドイツ語圏のバーデン州マンハイムに設立された。
 エンゲルホルンは1861年に市議会のためにガス工場と街灯の設置を担当していた。
 ガス工場では石炭の副産物としてタールが生成され、エンゲルホルンはこのタールから染料製造用のアニリンを抽出した。
 BASFは1865年に設立され、染料製造に必要なその他の化学物質、特にソーダと酸を生産していた。
 しかし、マンハイム市議会は化学工場からの大気汚染が町の住民に迷惑をかけることを懸念した。
 このため、工場はライン川の対岸にあるルートヴィヒスハーフェンに建設された。
 1866年、染料製造工程もBASFの工場に移管された。
 1857年、ウィリアム・ヘンリー・パーキンがアニリンを用いて鮮やかな発色剤を製造できることを発見した。
 この発見で、イギリスではコールタールから抽出したアニリンを用いた合成染料の商業生産が始まった。
 BASFは、イギリスの染料産業での経験を持つドイツ人化学者
   ハインリヒ・カロ
を初代研究責任者として迎え入れた。
・カロはアリザリン(繊維染色に用いられる赤色染料)の合成法を開発した。
 1869年6月25日にイギリスで特許を申請した。
 これと偶然にも、パーキンも1869年6月26日にほぼ同じ内容の特許を申請しており、両社はこの製法に関して相互に商業的な合意に至った。
 メチレンブルーとエオシンの合成に関する特許がさらに取得された。
 1880年にはインディゴ染料の合成法の開発研究が開始された。
 ただ、実用化に成功したのは1897年になってからのことであった。
 1901年には、BASFの生産量の約80%が染料であった。
・炭酸ナトリウム(ソーダ)は、1880年に
   ソルベー法
による製造が可能になるまで、
   ルブラン法
で製造されていた。
 その後、BASFは自社での製造を中止し、ソルベー社から購入するようになった。
・硫酸は当初、鉛室法で製造されていました。
 しかし、1890年に
   接触法
を用いた装置が稼働を開始し、より高濃度(80%から98%へ)かつ低コストで硫酸を生産できるようになった。
 この開発は、ルドルフ・クニーチュによる広範な研究開発の成果であり、彼は1904年にリービッヒ賞を受賞した。
・1908年から1912年にかけて
   ハーバー・ボッシュ法
が開発されたことで、主要な窒素源として重要な工業用化学物質である
   アンモニア
の合成が可能になった。
 BASFは、この製法の独占権を取得した。
 その後、1913年にオッパウに新たな生産工場を開設し、製品ラインナップに肥料を追加した。
 また、BASFは1917年にコーンシュタインで石膏の原料となる無水石膏の採掘を開始した。
 1916年、BASFはロイナの新工場で操業を開始した。
 ロイナは第一次世界大戦中に爆薬を生産していた場所である。
 1921年9月21日、オッパウで爆発事故が発生し、565人が死亡した。
 オッパウ爆発事故は、ドイツ史上最大の産業事故となった。
 カール・ボッシュの指揮の下、BASFは
   ヘキスト
   バイエル
 その他3社と合併し、
を設立した。
 これにより、BASFは独立性を失った。
 合併前にすべての株式がBASF株に交換されたため、BASFは名目上の存続企業となった。
 製品ラインナップには、ゴム、燃料、塗料が加わりました。
 1935年、IGファルベン
   AEG
はベルリンのラジオ博覧会で最初のテープレコーダーである
   マグネトフォン
を発表した。
 1933年に
   アドルフ・ヒトラー
が首相に就任すると、IGファルベンは国家社会主義政権と協力し、生産量と価格の保証、そしてやがては政府運営の強制収容所を通じて提供される強制労働(「非自由」労働)から利益を得た。
 IGファルベンの化学産業部門を率いていた
   BASF
は、アウシュヴィッツに「IGアウシュヴィッツ」と名付けられた24平方キロメートルの化学工場を建設した。
 これは当時世界最大の化学工場であった。
 IGファルベンは、ホロコースト中にドイツの絶滅収容所で囚人を殺害するために使用された致死ガス
   ツィクロンB
の製造で悪名高くなった。
 IGファルベンは第二次世界大戦中、徴兵されたドイツ人、ドイツ占領地からの外国人労働者、そして捕虜を主な労働力として、大規模な強制労働を行った。
 1943年までに、IGファルベンの全従業員のほぼ半数が、工場収容施設に収容された強制労働者であった。
 この数字には、ナチスが供給した51,445人の強制収容所労働者は含まれていない。
 23か所の施設に分散していたこれらの収容者のうち、31,500人から33,500人が当局によって殺害されたか、飢餓、疲労、または病気で死亡したと推定されている。
 ルートヴィヒスハーフェン工場は第二次世界大戦中にほぼ完全に破壊され、その後再建された。
 連合国は1945年11月にIGファルベンを解散した。
 ルートヴィヒスハーフェン工場とオッパウ工場は、ドイツ軍が合成ゴムやガソリンなどの多くの製品を必要としてい。
 このたため、戦争において戦略的に重要な拠点であった。
 そのため、両工場は空襲の主要な標的となった。
 戦争中、連合軍の爆撃機は両工場を合計65回攻撃した。
 爆撃は1943年秋から始まり、広範囲にわたる爆撃によって甚大な被害を受けま、1944年末までに生産は事実上停止した。
 戦時中の男性労働者不足のため、女性が工場で徴用さた。
 この後に捕虜や外国人民間人も加わった。
 強制収容所の収容者はルートヴィヒスハーフェン工場とオッパウ工場では働かなかった。
 1945年7月、アメリカ軍政当局はIGファルベンの全資産を没収した。
 同年、連合国委員会はIGファルベンの解散を命じた。
 ルートヴィヒスハーフェンとオッパウの工場はフランス当局の管理下に置かれていた。
 BASFは1952年に再建された。
 1948年7月28日、ルートヴィヒスハーフェンのBASF工場で爆発事故が発生し、207人が死亡、3818人が負傷した。
 1952年、BASFは、ナチス・ドイツで戦時経済指導者(Wehrwirtschaftsführer)を務めた元ナチ党員
   カール・ヴルスター
の尽力により、現在の社名で再設立された。
 1950年代のドイツ経済の奇跡に伴い、BASFはナイロンなどの合成樹脂を製品ラインナップに加えた。
 BASFは1930年代にポリスチレンを開発した。
 1951年にはスタイロポールを発明した。
 1960年代には、海外生産が拡大され、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、フランス、インド、イタリア、日本、メキシコ、スペイン、イギリス、アメリカ合衆国に工場を建設した。
 1965年の企業戦略転換後、塗料、医薬品、農薬、肥料といった高付加価値製品に重点が置かれるようになった。
 ドイツ再統一後、BASFは1990年10月25日に東ドイツのシュヴァルツハイデに拠点を取得した。
 1968年、BASFは(バイエルAGと共同で)ドイツの塗料会社
   ハーボル
を買収した。
 1970年にはケルンとヴュルツブルクにあるハーボルの支社を完全に買収した。
 新経営陣の下、ハーボルのブランド刷新と事業拡大は継続された。
 大規模な組織再編と塗料事業の国際化の進展を経て、ハーボルは1997年に新設された
   デコGmbH
の一部となった。
 BASFは1970年代初頭に
   ワイアンドット・ケミカル社
とそのルイジアナ州ガイスマーにある化学工場を買収した。
 この工場ではプラスチック、除草剤、不凍液が生産されていた。
 BASFは、すでに他のいくつかの米国工場で労働組合の加入率を低下または廃止していた。
 このため、すぐに労働組合のない操業を目指した。
 ガイスマーOCAW組合への挑戦は労働争議に発展し、組合員は1984年から1989年までロックアウトされた。
 なお、最終的に勝訴した。
 ドイツ、ルートヴィヒスハーフェンにあるBASF本社工場の労働者連帯委員会は、アメリカ人ストライキ参加者を支援するため、ドイツ人労働者から寄付を集め、支援集会や広報活動を組織した。
 この争議は学術研究の対象となった。
 組合はまた、ホスゲン、トルエン、その他の有毒ガスの大規模な偶発的放出を暴露し、これは地元メディアやビデオ「Out of Control」を通じて公表された。
 裁判所は、5件の環境違反でBASFに科された66,700ドルの罰金を「少なすぎる」として棄却した。
 BASFの欧州塗料事業は1999年に
に買収された。
 BASFは2006年に
   エンゲルハルト社
を48億ドルで買収し、同年には、
   ジョンソン・ポリマー社
   デグサ社
の建設化学品事業も買収している。
 ジョンソン・ポリマー社の買収は2006年7月1日に完了した。
 買収価格は現金および負債なしベースで4億7,000万ドルでした。
 この買収により、BASFは塗料業界向けの高固形分樹脂およびUV硬化樹脂のポートフォリオを補完する水性樹脂製品群を獲得し、特に北米における市場プレゼンスを強化した。
 BASFポーツマス工場は、米国バージニア州ポーツマスのウェストノーフォーク地区に位置している。
 工場はコモンウェルス鉄道によってアクセス可能です。
デ グサAGの建設化学品事業の買収は2006年に完了した。
 株式による買収価格は約22億ユーロであった。
 さらに、この取引には5億ユーロの負債が伴った。
 同社は2008年9月に
   チバ(旧チバガイギーの一部)
の買収に合意した。
 この買収案は欧州委員会の競争担当委員による審査を受けた。
 2009年4月9日、買収は正式に完了した。
 2008年12月19日、BASFは米国に拠点を置く
   ウィットマイア・マイクロジェン
と英国に拠点を置くプロの害虫駆除業者向けにブランド化された化学製品および非化学製品を製造する企業
   ソレックス社
を買収した。
 ソレックス社は2007年3月に約1億ポンドで売却に出されていた。
 2010年12月、BASFは
   コグニス社
の買収を完了した。
 2015年5月、BASFは医薬品原料事業の一部をスイスの製薬会社
   ジークフリート・ホールディングAG
に2億7000万ユーロ(負債引受を含む)で売却することに合意した。
 2016年以降、BASFはウイグル強制労働防止法に基づき制裁対象となっている
   新疆中泰集団
の子会社と提携し、コルラにある工場を運営している。
 2017年10月、BASFは
   バイエル
によるモンサント買収の一環として、種子・除草剤事業を59億ユーロ(70億ドル)でバイエルから買収すると発表した。
 2019年11月、同社は中国南西部の湛江市で100億ドル規模の投資プロジェクトを開始すると発表した。
 このプロジェクトは2022年に承認された。
 この「フェルブント」と呼ばれる拠点は、エンジニアリングプラスチックとTPUの生産を目的としている。
 この工場は、ドイツのルートヴィヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐ、BASFの世界第3位の規模となる。
 最初の工場は2022年に稼働を開始し、工場全体は2030年までに完成する予定である。
 2019年8月、BASFは、日本のファインケミカル企業である
   DIC
に、グローバル顔料事業を現金・負債なしベースで11億5000万ユーロ(12億8000万ドル)で売却することに合意した。
 2019年9月、BASFは、デュポンの子会社である
   デュポン・セーフティ&コンストラクション社
と、限外ろ過膜事業を
   インゲ社
に売却する契約を締結した。
 BASF幹部によると、インゲ社とその製品は、デュポンとその事業戦略により適しているとのことである。
 2023年2月、BASFはルートヴィヒスハーフェンにある2つのアンモニア工場のうち1つを閉鎖する計画を発表した。
 これは、高騰するエネルギーコストに苦しむ同社がコスト削減計画の一環として行った。
 この計画の結果、中国での生産が増加する一方で、2,600人の雇用が失われることになった。
 湛江工場は400ヘクタール以上の敷地を有し、主に電子産業と自動車産業に製品を供給している。
 2023年9月、BASFは湛江合成ガス工場の建設に着工した。
 同工場は2025年までに稼働開始予定であった。
 2023年11月、同社は中国の銀行と50億ドル規模の15年間の投資契約を締結した。
 2023年4月時点で、BASFは中国に30の生産拠点を有していた。
 CEOのマルティン・ブルデルミュラー氏は、「欧州の高エネルギーコストと厳しい環境規制」に直面する中で、中国からの収益は欧州事業の成長に不可欠であると主張した。
   
    
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米軍がオマーン湾でタンカーを攻撃と発表 インド人船員3人が行方不明

 米国中央軍(CENTCOM)は10日、中東のオマーン湾で「イランから石油を輸送しようとし」、米国の海上封鎖に違反したと説明したうえ、
   パラオ船籍のタンカー「セッテベロ」
の機関室に向けて米軍機が「精密誘導弾」を発射し航行不能にしたとXへの投稿で説明した。
 また、同船の乗組員が「米軍の指示に従わないことが繰り返されていた」とこの攻撃の正当性を主張した。 
 なお、このタンカーの乗組員について、インド政府は、この攻撃でインド人船員3人が行方不明となり、21人が救助されたと発表した。
 インド政府は、「この地域での商船や民間インフラへの攻撃は終わらなくてはならない」とのコメントを出しインド国内における米国の攻撃に対する反発を抑制しようと米国政府に配慮した緩い表現を行った。
 なお、インド当局がBBCに話したところでは、インド政府は在インド米大使館の副代表を呼び出したという。
 米軍は現在の紛争で、世界の石油・ガス供給量の約20%が輸送されるホルムズ海峡をイランが事実上封鎖したことを受け、イランの港湾にアクセスできないよう米軍も海上封鎖を実施している。
 米中央軍によると、海上封鎖を開始した4月13日以降、米軍は8隻の船舶に攻撃を加えて無力化し、134隻の進路を変更させたことを明らかにしている。
 米軍は今週、インド人船員らが乗った別のパラオ船籍の石油タンカー「マリヴェックス」をオマーン湾で攻撃した。
 米中央軍はこの船についても、も米軍の指示に従わなかったため砲撃したとしている。
 インド当局によると、乗組員24人全員はオマーン軍によって救助されたという。
 こうした状況で、イランと米国の間の軍事的な緊張が緩和する兆しはない。
 ドナルド・トランプ米大統領は10日、イランを「強力に」打撃すると発言している。
 同国について、和平合意への署名に時間をかけすぎており、米国を「カモ」扱いしていると非難したが、ベネズエラのマロウド大統領の拘束も、麻薬と言いながら真の目的はベネズエラの石油資源ということは、軍事侵攻後にシェブロンが石油利権を手に入れたことで明らかだろう。
 当然、イランの核問題も、イスラエルが軍事大国樫核兵器をホゆすいている状況から言えば、イスラエルの核保有も認めるべきではない。
 大義を並べ立てて理屈をこねるトランプ大統領が率いる米国政府だが、単にイランの核の問題より、イランの石油資源を奪う目論見がトランプの発言の端々からうかがえる。
 グリーランドやカナダとの問題も、地下資源を握ることが目的だろう。
 現在のイラン戦争は、アメリカとイスラエルが2月28日にイランを攻撃し、同国の最高指導者を殺害したことで突然始まった。
 イランは報復として、イスラエルや、アメリカの湾岸地域の同盟国を攻撃した。
 戦闘は地域全体で急速に激化し、3月にはレバノンも紛争に巻き込まれた。
 米国内におけるガソリン価格の高騰を受け、トランプの支持率が急落したことから、アメリカとイランは4月、当初2週間の予定で停戦に合意した。
 今回米国中央軍の発言の前には、双方が一連の攻撃を実施した。
 また、8日には米軍ヘリコプターが撃墜された。
 イランはアメリカが停戦合意に違反したと非難した。
   
    
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TACOのトランプが合意間近と表明して、予定していた対イラン攻撃を中止

 トランプ米大統領は11日、自らが経営するSNSトゥルース・ソーシャルに投稿し、イランに対する
   軍事攻撃計画
を中止したと明らかにした。
 この数時間前には「米国は今夜、イランに非常に激しい攻撃を加える」と主張し、同国の石油インフラを掌握する可能性にも言及していたTACOの放言から、表向きは大きな方針転換となった。
 トランプ氏は「イランとの協議が同国指導部の最高レベルにまで持ち込まれ、承認されたことを踏まえ、今夜予定していた攻撃と空爆を米大統領として中止した」と投稿した。
 ただ、「署名の日時と場所は間もなく発表される」としたが、それ以上の詳細には触れなかった。
 この投稿を受けて原油価格は4%近く下げ、北海ブレント原油は1バレル=90ドルを下回った。
 ただし、イランはまだ、トランプ氏のSNSでの発言に対して正式にコメントしていない。
 米国株式相場は反発した。
 イランの準国営ファルス通信は関係者の話として、米国との間でのいかなる
   合意文もまだ承認されていない
と報じた。
 勝手な思いつきや希望をそのまま投稿し、結果として虚偽の投稿が目立つトランプ氏は「協議内容と最終的な合意事項は、基本的な枠組みから詳細に至るまで、米国、イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、トルコ、パキスタン、バーレーン、クウェート、ヨルダン、エジプトなど、関係するすべての当事者によって承認された」と主張している。
 ただし、このリストにイランは含まれていない。
 さらに、「ホルムズ海峡に対する
   米国の海上封鎖
は、この合意が最終的に成立するまで継続する」と表明しており、事実上何も変わっていないということだ。
 そもそも、イランに関するTACOと揶揄されるトランプ氏のSNS投稿はこれがきょう初めてではない。
 同氏は朝方、米軍が11日に対イラン軍事攻撃を再開すると投稿し、主要な石油輸出拠点であるカーグ島を含め、イランのエネルギーインフラを「そう遠くない将来」に掌握する意向を表明していた。
 米地上軍をイラン国内に投入することには、
   極めて強い反発
が米国内で予想されている。
 トランプ氏はソーシャルメディア投稿直後、FOXニュースとのインタビューでその点を認めるような発言をした。
 イランは10日、あらゆる種類の船舶のホルムズ海峡航行を認めないと述べており、トランプの敵対的な発言に対する相応の対応として、同海峡の支配を強める意向を示している。
 トランプ氏は同日のSNS投稿で、米軍は「200隻超の商船」がホルムズ海峡を通航するのを支援し、その結果「1億バレル超の原油」が市場に供給されたと述べた。
 さらに、同海峡を支配しているのは「イランではなく」米国だとも自意識過剰とも言える主張を行った。
   
  
ひとこと
 米国議会の中間選挙に向けた世論誘導のひとつだろうが、トランプ政権の暴走に対する米国民の嫌悪感が広がっており、起死回生の一手をトランプが打ったとしても、その後、トランプのイラン戦争を利用したインサイダー疑惑やエプスタインとの関係などなど醜聞への対応が必要となり、人気途中での退陣すら噂されている。
 
    
posted by まねきねこ at 10:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IMFリポートで「ECBはインフレ抑制のため、追加引き締めが必要」となる公算大

 国際通貨基金(IMF)は11日、
   欧州中央銀行(ECB)
が同日に利上げを決定した後も、
   追加の引き締め
が必要になるとの見方を示した。
 IMFスタッフによるリポートECBが利上げを決定してから数時間後に公表された。
 リポートには「インフレへの影響を抑えるため、政策金利を引き上げる必要がある」と記された。
 ユーロ圏の総合インフレ率およびコアインフレ率は2028年にかけて2%を上回って推移すると予想されており、IMFは今年中に政策金利が計50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げられると想定している。
 またリポートでは、2026年のインフレ率見通しを2.8%と、4月時点の2.4%から上方修正した。
 IMFは、「今後入手するデータが基本シナリオと整合的な内容となった場合でも、中期的なインフレ期待をしっかりと安定させ、
   エネルギー価格ショック
が幅広い物価上昇につながるのを防ぐとともに、インフレ率を目標水準へより速やかに回帰させるためには、基本シナリオで想定する以上のやや引き締め的な政策スタンスが必要となる可能性がある」と指摘した。
 また、IMFは、エネルギー価格やインフレ期待が基本シナリオを上回った場合、「より速いペース、あるいはより大幅な金融引き締め」が必要になる可能性があると強調した。
   
   
posted by まねきねこ at 08:05 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする