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2026年06月12日

米アポロがソフト投資案件をAIリスクで選別し、12〜14分野に区分して評価

 アポロ・グローバル・マネジメントでテーマ型投資を担当する
   ロブ・ビッテンコート氏
は、昨年、AIリスクを見極めるための新たな分析手法を構築したと明らかにしている。
 ソフトウエア業界の
   新規投資案件
について、人工知能(AI)技術の急速な発展で一部の企業の
   事業モデル
が通用しなくなるとの懸念が広がる中、資産運用会社は
   投資先の見直
しを進めている。
 アポロでは事業環境が大きく変わるリスクを精査しており、ソフトウエアを12−14のカテゴリーに分類し、それぞれについてAIの影響を受けやすい度合いを評価していると続けた。
 ビッテンコート氏は、11日に公開されたブルームバーグ・インテリジェンスのポッドキャストで「昨年は既存のポートフォリオにもこの分析手法を当てはめ、どの分野へのエクスポージャーを減らし、リスクを抑えるべきかを検討した」と明らかにした。
 アポロの取り組みは、他の資産運用会社による同様の動きに続くものになる。
 ソフトウエア企業への投資比率の高さを巡る懸念から株価が下落し、1.8兆ドル(約289兆円)規模のプライベートクレジット市場から資金が流出している。
 こうした動きを受けて、各社はAIリスクを把握して、その影響を軽減する取り組みを進めている。
 アレス・マネジメントは4月、同社最大の上場プライベートクレジット・ファンドが保有するソフトウエア関連投資を調査するため、外部コンサルタントを起用したと明らかにした。
 また、ブラックストーンブルーアウル・キャピタルも、投資先について社内で評価作業を実施した。
 ビッテンコート氏は、AIの進歩を「おそらく業界がこれまで直面した中で最も大きな技術基盤の変化だ」と表現した。
 その上で、一例として、データ可視化ソフトを挙げ、業務フローの多くをAIで代替できる分野ほどリスクが高いと指摘した。
 アポロは、AIの影響を受けにくい業種についても分析した。
 ビッテンコート氏によると、例えば医療業界は
   規制が厳しい
ため、企業によるAI導入が進みにくく、AIの影響を受けにくいという。
 (ただし、規制が緩和されれば影響を受けることになる。)
 ビッテンコート氏は、「経営陣が実際に行動しているか。技術の進化のスピードに見合った戦略を明確に示しているか」などに注目していると述べた。
 その上で、「こうした要素は数字では測りにくいが、時間とともに重要性は高まると思う」と続けた。
   
  
ひとこと
 過去の投資と結果の動きをデータ化してAIが分析することになるが、数値の処理の問題とリンクするものであり大きく揺らぐ要素を分析して意図的に動かすことも可能であり、投資家の心理が影響するのはいつの時代でも同じであり、更に、紛争や気象現象、事故、災害など不確定要素に対する対応と結果の変化もあり、様々な思考がシステムとして試されることになるだろう。
 AIの御神託だから間違いないと主張するような輩も出てきて社会を混乱化させ、屁理屈を並べて正当化する無責任な投資会社なども出てきそうだ。
 AIも所詮は道具であり、暴走すればスイッチを切れば良い。

    
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BofAストラテジストは米株に「危険信号」が増加しており、利益確定を推奨

 バンク・オブ・アメリカ(BofA)セキュリティーズの
   サビタ・スブラマニアン氏
が率いるストラテジストチームは5日付のリポートで、米株市場では
   相場の天井接近
を示す「弱気相場の危険信号が多すぎる」と指摘、投資家は警戒を強める必要があると続け「利益確定を進めるべきだ」と助言した。
 同チームによれば、弱気相場入りを示すシグナルの約70%が最近点灯した。
 過去の相場の天井局面でみられた平均的な水準に並ぶという。
 スブラマニアン氏は「S&P500種株価指数は20の指標のうち17で統計的に割高な水準にある。
 また、ITバブル期と比較しても8つの指標で割高に取引されている」と指摘した。
 これらの対象となる指標には、
   消費者信頼感
   成長期待
   企業の合併・買収(M&A)指標
   信用ストレス指標
のほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の
   融資担当者調査(SLOOS)
など、金融環境の引き締まりを示す指標が含まれる。
 5月公表のSLOOSは、消費者需要の鈍化が続いていることを示した。
 加えて、株価収益率(PER)の高い銘柄が低PER銘柄を大幅に上回るパフォーマンスを示しており、ストラテジストチームはこれを「過度に投機的な兆候」と位置付けている。
 スブラマニアン氏によると、テクノロジー株では、パフォーマンス上位20%と下位20%の銘柄群の格差が2000年2月以来の水準に拡大している。
 また、S&P500種株価指数の堅調な上昇は「指数内部のゆがみを覆い隠している」と指摘した。
 過去3カ月間では、指数構成銘柄の上位10%と下位10%のリターン格差が、新型コロナウイルス禍以降で最大となったという。
 「極端な値動きは市場の不安定化が進んでいる兆候かもしれない」と警告した。
   
  
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米中古住宅販売が5月は年初来の高水準となり、全ての市場予想を上回った。

 全米リアルター協会(NAR)が9日発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算​で
   417万戸(前月比+3.2%)
だった。
 5月の米中古住宅販売件数は全ての市場予想を上回り、年初来の高水準を記録した。
 春の販売シーズンが低調な滑り出しとなった後だけに、一定の明るい材料をもたらした。
 予想(407万戸)を上回る増加‌となったものの、
   住宅ローン金利の上昇
や依然として逼迫した在庫が住宅市場の重しとなっている。
 なお、前年同月比では3.2%増となっ​た。
 地域別では、北東部、南部、中西部で増加​し、西部は横ばいだった。
 30年固定住宅ローン金⁠利の平均は、トランプ大統領が始めた2月末のイラン紛争開始以降、輸送コストやエネルギー価格の上昇が引き起こされた影響から約50ベーシ​スポイント(bp)上昇した。
 インフレ加速と労働市​場の底堅さを背景に、連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が後退する中、住宅ローン金利は高止まりする可能性が高い。
 5月の​中古住宅価格の中央値は42.93万ドルと、前年同月比1.3%上昇し​た。
 在庫は3.3%増の155万戸となったものの、依然として新型コロナウイルスの‌パン⁠デミック前の水準を大きく下回っている。
 5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.5カ月で、前年同月の4.6カ月から短縮した。
 住宅が市場に出ていた期間の中央値は29日で、前年​同月は27日だっ​た。
 初めて⁠住宅を購入する人の割合は全体の35%と、前年の30%から上昇した。
 エコノミストや不動産業​者は、住宅市場の健全性を維持する​には、こ⁠の層の割合が40%必要だと述べている。
 5月のNARの住宅購入能力指数は105.6と、前年同月の97.5から改善した。
 
   
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英国でマスク氏が分断しあおる投稿繰り返し、過激な反移民抗議活動を支援?

 英国南部サウサンプトンで起きた
   シーク教徒
による殺人事件や、北アイルランドの首府ベルファストで
   スーダン人男性が逮捕された刺傷事件
などがきっかけとなり、英国ではここ数日、
   複数の暴力事件や騒乱
が発生するなか、テスラの創業者のひとりで
   スペースX
を率いている南アフリカ出身の移民でもある米国人
   イーロン・マスク
は以前から自身のソーシャルメディアプラットフォームX(旧ツイッター)で
   反移民的な主張
   陰謀論
を投稿を繰り返してきたが、今週、史上最大規模となる見通しの新規株式公開(IPO)を控える一方、英国で
   極右系の抗議活動
をあおることにも注力し、英国での事件後、同氏は極右系の政治家や活動家による抗議活動の呼びかけを繰り返し拡散している。
 その結果、マスク氏の投稿は、スペースXのIPOを宣伝するものや暴力を描写した生々しい画像、移民の大規模な国外追放を求める主張が入り乱れ暴走している。
 マスク氏は9日「英国を救えるのは『リストア・ブリテン』だけだ」と投稿した。
 リストア・ブリテンとは、
   ルパート・ロウ下院議員
が率いる小規模な極右政党で、数百万人規模の移民の英国からの退去を主張している。
 Xの公開統計によると、この投稿は約4000万回閲覧された。
 スターマー首相をはじめ英国の議員らは、マスク氏が英国政治に介入し、社会の分断をあおったと非難している。
 野党・自由民主党の
   エド・デービー当主
は10日「私たちは、過激派が人々の怒りや悲しみを利用して憎悪と暴力を広めているのを目の当たりにしている。そしてそれを助けているのが、ソーシャルメディア上の分断を助長するアルゴリズムだ」と述べた。
 マスク氏は自身のX上で、右派系政治家との関係を深めてきた。
 一般的にXでは右派寄りのコンテンツが目立つ傾向がある。
 リストア・ブリテンのロウ氏や、政治活動家の
   トミー・ロビンソン氏
のような知名度の高くない人物も、X上では大きな存在感を示しており、マスク氏がしばしばリツイートしていることが影響している。
 マスク氏による極右勢力への支持は、英国政府をさらに左傾化させる流れを支援しており、意図せぬ結果を生む可能性がある。
 英国では18日、イングランド北西部メイカーフィールド選挙区で下院補選が行われる。
 リストア・ブリテンの台頭は、
   ナイジェル・ファラージ氏
が率いるリフォームUKから票を奪う可能性がある。
 その結果、与党・労働党のアンディ・バーナム候補に勝利の道が開かれる可能性があり、内政干渉ともなりかねない。
 バーナム氏は、経済のより大きな部分を
   公的管理下に置くこと
を支持しており、増税にも前向きだ。補選で勝利した場合、党首選に挑戦する有力候補になるとも目されている。
 通信規制当局の
   オフコム
では10日、オンライン上での憎悪や暴力をあおる行為について、プラットフォーム各社に警告したと明らかにした。
 こうした行為は英国のオンライン安全法の下で違法とされている。
 オフコムのオンライン安全担当グループディレクター
   オリバー・グリフィス氏
は、公表した書簡で「市民の不安に関連する違法コンテンツの存在について、特定のリスクがあると判断した事業者には、すでに個別に連絡を取っている」とした。
 規制当局は法令違反に対して罰金を科したり、サービスを制限したりする権限を持つ。
 ただし、プラットフォームに対する調査は何カ月もかかることが少なくない。
 スターマー氏は、今回の騒乱を巡りマスク氏やXが果たした役割について問われ、「分断をあおる者には断固として対処する」と強調した。
 ベルファストの一部を選挙区とする北アイルランド選出の
   クレア・ハンナ氏
は、議会で「オンライン上でこうした事態をあおる扇動者らは、次の標的へ移ればそれで終わりだろう。
 しかし、その後始末をしなければならないのは私たちだ」と語気を強めた。 
   
 
ひとこと
 南アフリカからの移民でもあるマスク氏の投稿はトランプ大統領らから受けている特権を意識しているのかブラジルやドイツでも報道の自由を盾にして投稿し問題を引き起こしてきた。
 こうした投稿等に反発を受け、マスク氏の節操のない連保職員の解雇等を繰り返した行動などでも見られたテスラの自動車販売が大きく低下したこともある。
 
     
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2026年06月11日

ザ・タイムズ(The Times)ロンドンに拠点を置くイギリスの日刊全国紙

ザ・タイムズ(The Times)は、ロンドンに拠点を置くイギリスの日刊全国紙である。
 1785年に『ザ・デイリー・ユニバーサル・レジスター(The Daily Universal Register)』というタイトルで創刊された。
 1788年1月1日に現在の名称に変更された。『
 「ザ・タイムズ」とその姉妹紙である「サンデー・タイムズ」(1821年創刊)は、1981年以降
   ニューズUK
の子会社である
   タイムズ・メディア
によって発行されている。
 ニューズUKはニューズ・コーポレーション(News Corporation)の完全子会社である。
 『ザ・タイムズ』と『サンデー・タイムズ』はそれぞれ独立して創刊された。
 なお、1966年以降は共通の所有者となっている。
 イギリスでは記録的な新聞とみなされている。
 『ザ・タイムズ』は、その名を冠した最初の新聞であり、世界中の多くの新聞に影響を与えた。
 これらの新聞が普及している国々では、『ザ・ロンドン・タイムズ』または『ザ・タイムズ・オブ・ロンドン』と呼ばれることもある。
 実際にはロンドンだけではなくイギリスの全国規模で発行されている。
 2020年3月における『ザ・タイムズ』の平均日刊発行部数は365,880部だった。
 同時期の『サンデー・タイムズ』の平均週刊発行部数は647,622部でした。
 また、2025年6月時点でデジタル版のみの有料購読者は64万人おり、紙媒体の購読者を含めると74万人に増加する。
 2024年6月から2025年6月までの1年間で、タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙の親会社である
   タイムズ・メディア
は、税引前利益が13%増加して6,920万ポンド(9,270万ドル)、営業利益が7,330万ポンド(1億220万ドル)、売上高が2%増加して3億9,070万ポンド(5億2,350万ドル)となった。
 タイムズ紙のアメリカ版は2006年6月6日から発行されており、主にニューヨーク市とワシントンD.C.の首都圏で流通している。
 2019年までのデジタル化された新聞の完全な履歴ファイルは、Gale Cengage Learningからオンラインで入手できる。
 タイムズ紙の政治的立場は中道右派と見なされている。
 タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙は2020年に独自のラジオ局「タイムズ・ラジオ」を開設した。
 同局の番組は国内外のニュースや政治を網羅しており、2024年末時点で週平均60万4000人のリスナーを獲得していた。
   
 発行部数 365,880部(2020年3月現在)
 読者数 740,000人(デジタル版および紙版購読者)
 姉妹紙 The Sunday Times
  
 タイムズ紙は、
   ジョン・ウォルター(1738年〜1812年)
によって1785年1月1日に「デイリー・ユニバーサル・レジスター」として創刊された。
 ウォルター自身が編集長を務めた。
 ウォルターは、1784年末に勤めていた保険会社がジャマイカのハリケーンによる損失で倒産した。
 そのため、職を失った。
 失業したウォルターは、新たな事業に乗り出した。
 当時、ヘンリー・ジョンソンは
   ロゴグラフィー
という新しい活字を発明しした。
 これは、より速く、より正確であると評判になった。
 ただし、3年後には宣伝されていたほど効率的ではないことが証明された。
 ウォルターはロゴグラフィーの特許を購入し、それを使って印刷所を開設して本を生産した。
 『デイリー・ユニバーサル・レジスター』の最初の発行は1785年1月1日である。
 ウォルターは940版発行後、1788年1月1日にタイトルを『タイムズ』に変更した。
 1803年、ウォルターは所有権と編集権を息子のジョンに譲った。
 父ウォルターが大陸、特にフランスからのニュースを入手するために行った先駆的な努力は、『タイムズ』に掲載された名誉毀損でニューゲート刑務所に16か月間投獄されたにもかかわらず、政策立案者や金融家の間で新聞の評判を高めるのに役立った。
 タイムズ紙は、政治、科学、文学、芸術といった各界の著名人からの寄稿を積極的に活用し、その名声を築き上げた。
 創刊当初、タイムズ紙の利益は非常に大きく、競合紙も少なかったため、情報提供や執筆者への報酬はライバル紙よりもはるかに高額だった。
 1814年からは、
   フリードリヒ・ケーニヒ(1774年〜1833年)
が開発した新型の蒸気式シリンダー印刷機で印刷されるようになった。
 1815年のタイムズ紙の発行部数は5,000部だった。
 1837年には9,800部に、1854年には51,200部にまで増加した。
 1817年、トーマス・バーンズが編集長に就任した。
 同年、印刷責任者のジェームズ・ローソンが死去し、事業は息子の
   ジョン・ジョセフ・ローソン(1802年〜1852年)
に引き継がれた。
 バーンズ編集長と、1841年に後任となったジョン・サデウス・デレーンの時代、タイムズ紙の影響力は、特に政界とロンドン金融街において、飛躍的に高まった。
 ピーター・フレイザーとエドワード・スターリングは著名なジャーナリストであり、タイムズ紙は「先日、社会政​​治改革に関する記事を雷鳴のように掲載した」という表現から「雷鳴」という、やや大げさで風刺的なニックネームで呼ばれるようになった。
 同紙の発行部数と影響力の拡大は、蒸気機関式輪転印刷機の早期導入が大きな要因の一つであった。
 蒸気機関車による都市人口の急増への配送は、新聞の収益性と影響力の拡大を確実なものにした。
 ジョン・エヴァレット・ミレーの絵画『平和の終結』には、クリミア戦争終結を報じるタイムズ紙の記事を読む負傷したイギリス軍将校が描かれている。
 タイムズ紙は、特定の紛争を取材するために戦地特派員を派遣した最初の新聞の一つでした。
 クリミア戦争で陸軍に同紙の特派員として派遣された
   ウィリアム・ハワード・ラッセル
は、イギリスへの報道を通じて絶大な影響力を持った。
 1890年、アーサー・フレイザー・ウォルターの経営下でタイムズ紙は経営破綻の危機に瀕したが、精力的な編集長
   チャールズ・フレデリック・モバリー・ベ
ルによって救済された。
 ベルの在任期間(1890年〜1911年)、タイムズ紙は
   ホレス・エヴェレット・フーパー
とその広告担当重役
   ヘンリー・ハクストン
が導入した積極的なアメリカ式マーケティング手法を用いて、ブリタニカ百科事典の販売に携わるようになった。
 ブリタニカ百科事典の二人のオーナー
   フーパー
とウォルター・モンゴメリー・ジャクソンの間の法廷闘争により、タイムズ紙は1908年にブリタニカ百科事典との関係を断ち、新聞業界のパイオニアである
   アルフレッド・ハームズワース(後のノースクリフ卿)
に買収された。
 1914年7月29日と31日に掲載された社説で、タイムズ紙の編集長
   ウィッカム・スティード
は、大英帝国は第一次世界大戦に参戦すべきだと主張した。
 1920年5月8日、同じくスティード編集長の下、タイムズ紙は社説で反ユダヤ主義的な捏造文書『シオン賢者の議定書』を真正な文書として擁護し、ユダヤ人を世界最大の脅威と呼んだ。
 社説「ユダヤ人の脅威、不穏なパンフレット:調査の呼びかけ」の中で、スティードは『シオン賢者の議定書』について「この『議定書』とは一体何なのか?本物なのか?もしそうなら、一体どんな悪意ある集団がこのような計画を企て、その公表を喜んだのか?偽造なのか?もしそうなら、なぜ不気味な予言の響きがあるのか​​?部分的には成就し、部分的には成就の途上にある予言なのか?」と書いている。
 翌年、タイムズ紙のコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)特派員
   フィリップ・グレイブス
が『シオン賢者の議定書』が偽造であることを暴露すると、タイムズ紙は前年の社説を撤回した。
 1922年、初代アスター子爵の息子
   ジョン・ジェイコブ・アスター
は、ノースクリフ領​​主からタイムズ紙を買収した。
 同紙は1930年代、ドイツ宥和政策を擁護する姿勢で悪名を馳せた。
 編集長の
   ジェフリー・ドーソン
は、ネヴィル・チェンバレンをはじめとする宥和政策を支持する政府関係者と緊密な関係にあった。
 ベルリンからノーマン・エブットがナチスの好戦的な姿勢を警告する率直な報道記事を執筆した。
 ただ、ロンドンでは宥和政策を支持する内容に書き換えられた。
 ソ連に忠誠を誓う二重スパイ
   キム・フィルビー
は、1930年代後半のスペイン内戦中、同紙の特派員としてスペインに駐在していた。
 フィルビーは、血みどろの戦場の最前線から質の高い報道を届けた勇気ある行動で称賛された。
 彼は後に第二次世界大戦中に
   イギリス軍情報部(MI6)
に加わり、終戦後に上級職に昇進した。
 しかし、1963年に発覚が避けられなくなったためソ連に亡命した。
 1941年から1946年にかけて、左派のイギリス人歴史家
   E・H・カー
が副編集長を務めた。
 カーは、その社説における強い親ソ連的な論調でよく知られていた。
 1944年12月、ギリシャ共産党ELASとイギリス軍の間でアテネで戦闘が勃発した際、カーはタイムズ紙の社説で共産党側に立った。
 これに対し、ウィンストン・チャーチルは下院での演説でカーと社説を非難した。
 カーの社説の結果、第二次世界大戦中のこの時期、タイムズ紙は「3ペンスのデイリー・ワーカー」(共産党機関紙デイリー・ワーカーの価格は1ペンス)として広く知られるようになった。
 1966年5月3日、タイムズ紙は一面にニュース記事を掲載することを再開した。
 それまで一面は、主にイギリス社会の富裕層向けの小さな広告で占められていた。
 また、1966年には、創刊以来新聞の題字に用いられてきた王室紋章が廃止された。
 同年、アスター家の一族は同紙をカナダの出版王
   ロイ・トムソン
に売却した。
 トムソンのトムソン・コーポレーションは、サンデー・タイムズと同じ所有者の下に同紙を統合し
   タイムズ・ニューズペーパーズ・リミテッド
を設立した。
 1978年12月1日から1979年11月12日までの約1年間、労働争議により同紙は休刊を余儀なくされた。
 トムソン・コーポレーションの経営陣は、1979年のエネルギー危機と労働組合の要求により経営難に陥っていた。
 経営陣は、両紙の存続を保証でき、資金力があり、最新の印刷技術導入への資金提供に意欲的な買い手を探していた。
 ロバート・マックスウェル、タイニー・ローランド、ロザーミア卿など、複数の買い手候補が現れた。
 しかし、トムソンの要求をすべて満たすことができる買い手はただ一人、オーストラリアの大富豪
   ルパート・マードック
だけだった。
 同じくオーストラリアの大富豪
   ロバート・ホームズ・ア・コート
は、1980年にタイムズ紙の買収を試みたことがあった。
 1981年、タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙は、トムソン社からマードックが率いる
   ニューズ・インターナショナル社
に買収された。
 この買収は、同社の交渉担当者である
   ジョン・コリアー
   ビル・オニール
による労働組合との3週間にわたる集中的な交渉の末に実現した。
 マードックは、両紙のジャーナリズム資源を分離して維持するという法的約束を交わした。
 この頃、紙面の表題に王室紋章が復活したが、以前は当時の君主の紋章であったのに対し、新聞創刊時に王位にあった
   ハノーヴァー家の紋章
が用いられるようになった。
 編集長を14年間務めた
   ウィリアム・リース=モッグ
は、所有権の変更完了に伴い辞任した。
 マードックは、後任として
   ハロルド・エヴァンス
を任命し、新聞に自身の影響力を及ぼし始めた。
 彼の最も重要な改革の一つは、新技術の導入と効率化策の実施であった。
 1981年3月から1982年5月にかけて、印刷労働組合との合意に基づき、19世紀からタイムズ紙の印刷に用いられてきた活版印刷(ライノタイプ)は段階的に廃止され、コンピュータ入力と写真植字に置き換えられた。
 その結果、タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙は印刷室の職員数を半減させることができた。
 しかし、記者による直接的なテキスト入力(「一筆書き」入力)はまだ実現しておらず、これは1986年の
   ワッピング紛争
まで暫定的な措置として残された。
 この紛争でタイムズ紙はグレイズ・イン・ロード(フリート・ストリート近く)のニュー・プリンティング・ハウス・スクエアからワッピングの新社屋に移転した。
 ロバート・フィスクは、英国国際ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤーを7度受賞した。
 ただ、1988年7月のイラン航空655便撃墜事件に関する記事が「政治的検閲」を受けたとして、1988年に海外特派員を辞任した。
 彼は、記事への干渉と新聞社の親イスラエル的な姿勢を理由に辞任した理由を詳細に記している。
 1990年6月、タイムズ紙は、存命人物の氏名に敬称(「Mr」「Mrs」「Miss」)を初めて言及する際に使用していた方針を廃止した。
 しかし、その後は姓の前に敬称を使用し続けている。
 1992年には、未婚女性に対して「希望があれば」「Ms」の使用を認めた。
 2003年11月、ニューズ・インターナショナル社は、同紙をタブロイド判とブロードシート判の両方で発行し始めた。
 翌年、北アイルランド、スコットランド、イングランド西部ではタブロイド判が廃止された。
 2004年11月1日以降、同紙はタブロイド判のみで発行されている。
 2005年6月6日、タイムズ紙は投書欄をリニューアルし、投書者の住所をフルネームで掲載する慣例を廃止した。
 掲載された投書は、長らく同紙の重要な構成要素の一つとみなされていた。
 社説「特派員から」によると、住所掲載を廃止した理由は、より多くの投書を紙面に掲載するためだった。
 2007年、メディア所有権とニュースに関する調査を行っていた
   英国上院通信特別委員会
との会合で、マードック氏は、法律と独立した取締役会によって編集権を行使できないと述べた。
 2008年5月、タイムズ紙の印刷拠点はワッピングからハートフォードシャー州ウォルサムクロス、マージーサイド、グラスゴーの新工場に移管され、初めて全ページフルカラー印刷が可能となった。
 2012年7月26日、ロンドンオリンピックの公式開幕と記念表紙シリーズの発行に合わせて、タイムズ紙は紙面の題字に「of London」という接尾辞を追加した。
 2016年3月、同紙はデジタル版のリアルタイム配信を廃止し、平日午前9時、正午、午後5時にそれぞれ「版」として紙面を配信する方式に変更した。
 この変更に伴い、スマートフォンとタブレット向けのアプリもリニューアルされた。
 2018年4月、独立報道基準機構(IPSO)は、タワーハムレッツ区の里親委託事件に関するタイムズ紙の裁判報道について、同紙に対する苦情を認めた。
 2019年4月、ジェレミー・ライト文化大臣は、ニュースUKからの要請を受け、タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙の報道資源を分離するという1981年の法的誓約を緩和する意向を示した。
 2019年、IPSOはタイムズ紙に対し、「GPSデータでコンテナが密輸のホットスポットとして確認される」という記事、および英国の水路汚染に関するシリーズ記事「安全な水浴びができる川はない」「汚いビジネス」「裏話」の3つの記事について、苦情を認めた。
 IPSOは2019年にも、「狩猟トロフィー禁止に反対する科学者たちの資金源は秘密」と「外国人医学生の殺到で英国人は損をする」という見出しの記事に対する苦情を認めた。
 2019年、タイムズ紙は
   イマーム・アブドラ・パテル氏
に関する記事を掲載したが、その中でパテル氏が2003年にマンチェスターでテロ容疑者によって英国警察官が殺害された事件についてイスラエルを非難したと誤って報じた。
 また、パテル氏が運営する小学校が、イベントで保護者を隔離しているとして
   教育基準局(Ofsted)
から批判を受けていたとも誤って報じた。
 Ofstedは、この隔離は「英国の民主主義の原則に反する」と指摘していた。
 タイムズ紙はパテル氏の名誉毀損訴訟に対し、謝罪と損害賠償および訴訟費用の支払いを申し出ることで和解した。
 パテル氏の弁護士である
   ジルル・ラーマン氏
は、この訴訟は「イスラム教徒コミュニティがしばしば直面する、衝撃的なレベルのジャーナリズムを浮き彫りにしている」と述べた。
 2019年、タイムズ紙は「女性器切除は爪を切るようなものだと講演者が主張」と題する記事を掲載した。
 この記事には見出しの横に
   スルタン・チョードリー氏
の写真が掲載されており、一部の読者はチョードリー氏がこの発言をしたと誤解した。
 チョードリー氏はIPSO(独立報道基準機構)に苦情を申し立て、タイムズ紙を名誉毀損で訴えた。
 2020年、タイムズ紙は謝罪文を発表し、記事を修正するとともに、チョードリー氏に損害賠償金と訴訟費用を支払うことに同意した。
 チョードリー氏の弁護士、
   ニシュタル・サリーム氏
は、「これは無責任なジャーナリズムのもう一つの例です。『無料サイト』にセンセーショナルな抜粋を掲載し、全文を有料購読者限定にするのは危険な行為です」と述べた。
 2020年12月、人権擁護団体ケージと、グアンタナモ湾収容所の元収容者である
   モアザム・ベッグ氏
は、タイムズ紙を相手取って起こした名誉毀損訴訟で、3万ポンドの損害賠償金と訴訟費用を受け取った。
 2020年6月、タイムズ紙は、ケージとベッグ氏が、バークシャー州レディングで発生した3人が殺害された
   ナイフ襲撃事件
に関連して逮捕された男性を支援していると報じた。
 タイムズ紙の報道はまた、ケージ氏とベッグ氏が警察などの過失を理由に、被告の行為を正当化しようとしていると示唆した。
 タイムズ紙は損害賠償金の支払いに加え、謝罪文
 ケージ氏は、賠償金は「国家主導のイスラム嫌悪と、それに加担する報道機関を暴露するために使われる」と述べた。
 「マードックの報道帝国は、排外主義的な要素を積極的に支援し、開かれた社会と説明責任の原則を損なってきた。
 我々は、戦争犯罪者や拷問擁護者、そして憎悪を煽る報道機関のボスたちに光を当て続ける」を掲載した。
 タイムズ紙は、2025年1月に電気自動車(EV)の販売に関する誤った記事を掲載したが、IPSO(独立報道基準機構)への苦情申し立てが認められたため、訂正を余儀なくされた。
 2025年10月28日、タイムズ紙は、ニューヨーク市長候補の
   ゾーラン・マムダニ
に関する元ニューヨーク市長ビル・デブラシオの発言を掲載したと偽って主張する記事を掲載した。
 ただ、記事は掲載から2時間後に削除された。
 実際のインタビュー対象者は、後にニューヨーク州ハンティントン・ステーション在住のワイン輸入業者
   ビル・デブラシオ
であることが判明した。
 デブラシオはChatGPTを使用して記者の最初のメールに返信し、自宅のRingドアベルを通してインタビューを受けた。
 10月30日、ザ・ネイション誌は、この事件に関する元市長デブラシオの記事を掲載し、記者が直接謝罪したことについては評価するものの、「客観性と品位の基準が週ごとに衰退している、極めて党派的な時代」におけるジャーナリズムの現状について懸念を表明した。
◯所有権
 タイムズ紙は1785年の創刊以来、8人のオーナーを経てきた。
 ・1785年〜1803年 ジョン・ウォルター(John Walter)
 ・1803年〜1847年 ジョン・ウォルター2世(John Walter, 2nd)
 ・1847年〜1894年 ジョン・ウォルター3世(John Walter III)
 ・1894年〜1908年 アーサー・フレイザー・ウォルター(Arthur Fraser Walter)
 ・1908年〜1922年 ノースクリフ卿(Lord Northcliffe)
 ・1922年〜1966年 アスター家(Astor family)
 ・1966年〜1981年 ロイ・トムソンおよびインターナショナル・トムソン・オーガニゼーショ
 ・1981年〜現在 ニューズUK(旧ニューズ・インターナショナル、ニューズ・コーポレーションの完全子会社、ルパート・マードック経営) 
   
   
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ウェイブ・ファイナンシャル(Wave Financial) 中小企業向けに金融サービスとソフトウェアを提供するカナダの企業

Wave Financial Inc.は、中小企業向けに金融サービスとソフトウェアを提供するカナダの企業である。
 本社はカナダ、トロントのイーストベイフロント地区にある。
 同社の最初の製品は、従業員1〜9名の企業向けに設計された無料のオンライン会計ソフトウェアで、その後、請求書作成、個人財務管理、領収書スキャン(OCR)ソフトウェアなどが開発された。
 2012年、Waveは金融サービス分野への進出を開始した。
 当初はPayments by Wave(クレジットカード決済)とPayroll by Waveを提供した。
 その後、2017年2月にはLending by Waveを開始したが、現在は提供を終了している。

 所有者 H&R Block
 従業員数 370名(2023年1月時点)
   
 CEOのカーク・シンプソンとCPOのジェームズ・ロクリーは、2009年7月に
   Wave Accounting Inc.
を設立し、2010年11月16日にWave Accountingを一般公開した。
 2011年6月には、
   OMERS Ventures
が主導しシリーズA資金調達が完了した。
 同年9月には、
   FedDev Ontario
から100万ドルの資金提供を受けた。
 同年10月には、米国のベンチャーキャピタル企業
   Charles River Ventures
が主導する500万ドルの投資が発表された。
 2012年5月、Wave Accountingは、
   The Social+Capital Partnership
が主導し、
   Charles River Ventures
   OMERS Ventures
が追加出資したシリーズB資金調達ラウンドを完了した。
 Waveは2011年11月に
   Small Payroll
という会社を買収した。
 その後、Wave Payrollという給与計算サービスとしてリリースした。
 2012年2月、WaveはカナダでWave Payrollを正式に一般公開した。
 同年11月にはアメリカでもリリースした。
 2012年8月、同社はオンライン株式追跡サービスを提供する
   Vuru.co
の買収を発表した。
 なお、この買収条件は公表されていない。
 2012年12月、同社はサービス範囲の拡大を強調するため、社名を
   Wave
に変更した。
 2019年3月14日、同社はトロントを拠点とするフィンテック企業
   Every
を買収した。
 Everyは中小企業向けに法人口座とデビットカードを提供している。
 2019年6月11日、同社は税務申告代行会社
   H&R Block
に5億3700万ドルで買収されることを発表した。
 2022年6月15日、Waveは
   カーク・シンプソン
がCEOを退任し、
   ザヒール・コジャ
が後任となることを発表した。
 2025年5月、Waveの米国顧客は
   CheckHQ
がサポートする新しい給与計算システムに移行した。
 この新しいシステム統合により、米国50州すべてにおける雇用主の源泉徴収税と納税処理が可能となり、米国雇用主へのサポートが向上した。
 同社のソフトウェアは、米国の売上税など、表示価格に税金が加算される税抜き価格に対応している。
 これには2つの影響があります。
・レシートをスキャンする際、ユーザーは税金を手動で加算し、金額を入力する必要がある。
・請求書を作成する際、ユーザーは税抜き価格を入力する必要があり、システムが税金を加算します。
このため、WaveはオーストラリアのようにGSTなどのすべての税金を含めた価格で表示しなければならない国では税金に対応できない。
 請求書の合計金額を設定し、Waveに税額をパーセンテージで計算させる方法はない。
 Waveは以前、ウェブサイトへの広告掲載を収益源としていたが、2017年1月に広告掲載を終了した。
 2017年、WaveはNAB Ventures主導で2,400万米ドルの資金調達を実施した。
 2019年、H&R BlockはWaveを4億500万米ドルの現金取引で買収すると発表した。

   
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解約圧力受けたブルー・アウルのファンドが社債発行で返還資金として5億ドルを調達へ

 米オルタナティブ資産運用会社
   ブルー・アウル・キャピタル
のプライベート・クレジット・ファンドの一つが、
   投資適格債
の発行で5億ドル(約800億円)を調達する見通しであることが市場に情報として流れた。
 この事情に詳しい関係者が公に発言する権限がないとして匿名を条件に話した情報によると、
   ブルー・アウル・クレジット・インカム・コープ(OCIC)
は、米国債利回りに2.55ポイントを上乗せする条件で5年債の発行に乗り出した。
 同スプレッドはIPT(イニシャル・プライス・トーク)を約0.25ポイント下回る水準という。
 調達資金は
   債務返済
に充てられるという。
 370億ドル規模のOCICは、プライベートクレジット市場で最大級の規模を誇るが、今年に入り、
   ソフトウエア関連
の投資先をめぐる懸念を背景にファンド持ち分の20%超に相当する解約請求を受けた。
 OCICブルー・アウル・テクノロジー・インカム・コープ(OTIC)では償還を純資産価値(NAV)の5%に制限していた。
 ただ、プライベートクレジット業界では先週から
   新たな解約請求の動き
が伝えられており、複数のファンドが次回の解約受付に制限を設ける方針を示している。
 8日に始まったOCICの債券発行は、
   クレディ・アグリコル
   INGグループ
   ロイヤル・バンク・オブ・カナダ
   三井住友銀行
   ウェルズ・ファーゴ
が主幹事を務める。 
 
     
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アップルがWWDC 2026で「Siri AI」を発表するも、AIの収益化実証を要求する投資家からは売りが広がり株価は下落

 アップルは6月9日に開催した
   世界開発者会議(WWDC 2026)
で、グーグルの生成AI「Gemini」を搭載し大幅刷新した
   デジタルアシスタント「Siri AI」
と、新プラットフォーム
   Apple Intelligence
を発表した。
 ティム・クックCEOにとって9月の退任前、最後の大型製品発表とみられる基調講演では、会話型AIやアプリ横断的なタスク実行、強化されたペアレンタルコントロール機能が披露された。
 ただ、発表内容の多くを織り込み済みだった投資家の間では、これらの機能が意味のある
   iPhone買い替えサイクル
   サービス収益
を生み出せるかどうかに懐疑的な見方が広がり、ご祝儀とはならずに売りが広がり株価は約1.4%下落した。
 Siri AIは今秋にベータ版として提供開始予定だった。
 ただ、当初は中国とEUで利用できず、短期的な商業効果への不透明感が増している。
   
    
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「脱・補正」に身構える霞が関、高市首相が主導する100兆円超の国家予算に転機

 高市早苗首相は旧態依然としたお手盛り復活を目論み権力を維持してきた財務官僚に対し
   「補正予算からの脱却」
を掲げたことで、予算配分の権限を利用した権力機構にメスが入りかねず、霞が関が身構えている。
 これまで政治家への忖度などを利用し、大型の経済対策に伴う補正が常態化し、交渉等による復活などの匙加減で傲慢な姿勢が見られた予算局等が握っている官僚の権力に対する脱・補正の影響は未知数となっている。
 予算要求や査定プロセスの変化が想定され、100兆円を超える国家予算編成は大きな転換点を迎えることとなる。
 高市首相は、現状の予算編成がそもそも
   予見可能性を損ねている
との問題意識から、抜本改革に乗り出す考えを持っており、当然の姿勢であり、「当初予算で絞って、補正予算で積み増すといった手法と決別し、必要な予算はできるだけ当初予算で措置する」との方向性を示した。
 近年の予算動向では、特に新型コロナへの対策を打った2020年度以降は10兆円を超える金額が補正で上積みされた。
 それ以前も、補正を経て予算額が膨らんでいることが確認できる。
 日本の予算編成は、例年夏に各府省庁が財務省に要求し、年末にかけて査定を行う方式で、最初に削られる意識があり、予算要求は水増したものになり、その後復活させることで財務相が突出した権力を握る仕組みとなっている。
 政府案として12月ごろに閣議決定されるものが、当初予算と呼ばれる。
 一方、補正予算は年度途中で追加的に組まれている。
 財政法で「特に緊要となった経費の支出」が生じた場合に限って認めているが、兆円単位の補正編成は毎年の恒例行事と化している背景が問題だろう。
 当初予算額17億円だったものが、補正後改定額4148億円にまで増額された例もある。
 これは、25年度の「中小企業の経済構造改革の推進に必要な経費」として記載されている金額だが桁違いの予算が補正で措置され、総額は当初の244倍に膨らむ背景に政治家や圧力団体の暗躍がある。
 当初での予算措置を避けて補正で後付けする慣行は「補正回し」と呼ばれ、1980年代に顕著になったとされる。
 当時の政権が「増税なき財政再建」を掲げる中、当初に対して厳しい基準が設けられたため、その網をかいくぐる策として補正が利用された歴史がある。
 財務省出身の政治家でもある
   片山さつき財務相
は9日の閣議後会見で、「予算制度改革は明らかに戦後最大だ」と強調した。
 不測の事態が起きた場合の補正編成こそ否定しなかったものの、「第二の当初予算のごとく大きな補正」を組むことからは脱却していく考えを示した。
   
    
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2026年06月10日

過去の「暗号資産の冬」との比較ではまだ穏やか

 ウェーブ・デジタル・アセッツで国際ポートフォリオ運用責任者を務める
   ラジブ・ソーニー氏
は、法人として世界最大級のビットコイン保有企業が、
   最大限の保有
を続けるとしてきた長年の方針を転換し売り始めたことについて「これは市場予想の大幅な転換だ」と指摘した。
 今回の調整局面は、過去の「暗号資産の冬」との比較ではまだ穏やかで、下落スピードを調整しながら売却したものと見られる。
 ビットコインは直近高値から約50%下落しているものの、過去の弱気相場では下落率が約80%に達した。
    
  
posted by まねきねこ at 23:00 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする